肺は、内臓のなかで唯一、外に接する臓器です。日々、排気ガスやタバコの煙、ウイルスや細菌などにさらされ、知らぬ間に傷ついています。

肺は、内臓のなかで唯一、外に接する臓器です。日々、排気ガスやタバコの煙、ウイルスや細菌などにさらされ、知らぬ間に傷ついています。

「肺の日」を作った理由

「肺の日」を作った理由

 「肺の日」が制定された背景には、がんの死因のトップが肺がんになり、驚くべきことに喘息や原因不明の肺疾患が若い方に増えているという現状があります。在宅酸素療法を行っている患者は2018年時点で約17万人に上り、疾患はCOPD(慢性閉塞性肺疾患)や間質性肺炎(肺線維症)、肺がん、肺結核後遺症など多岐にわたります。呼吸器専門の医師による学術調査では、全国に約500万人以上のCOPDの患者予備軍がいると予測され、そのほとんどが医療機関にかかっていないとマスコミでも大きく報道されています。たばこの煙に含まれる有害物質が、肺の奥(細胞)まで侵入し、その肺胞が壊れ、空気の通り道である気管支に炎症を起こし、浮腫で狭くなり、息苦しくなっていきます。高齢に伴い発症するケースが多く、長期の喫煙が主な原因ですが進行が緩やかなため見逃され、診断されていない患者が多くいます。これ以上患者を増やさないためにも、多くの市民にこの病気を知ってもらうことが必要と、8月1日を「肺の日」として定め、啓発活動が始められました。

 「肺の日」が制定された背景には、がんの死因のトップが肺がんになり、驚くべきことに喘息や原因不明の肺疾患が若い方に増えているという現状があります。在宅酸素療法を行っている患者は2018年時点で約17万人に上り、疾患はCOPD(慢性閉塞性肺疾患)や間質性肺炎(肺線維症)、肺がん、肺結核後遺症など多岐にわたります。呼吸器専門の医師による学術調査では、全国に約500万人以上のCOPDの患者予備軍がいると予測され、そのほとんどが医療機関にかかっていないとマスコミでも大きく報道されています。たばこの煙に含まれる有害物質が、肺の奥(細胞)まで侵入し、その肺胞が壊れ、空気の通り道である気管支に炎症を起こし、浮腫で狭くなり、息苦しくなっていきます。高齢に伴い発症するケースが多く、長期の喫煙が主な原因ですが進行が緩やかなため見逃され、診断されていない患者が多くいます。これ以上患者を増やさないためにも、多くの市民にこの病気を知ってもらうことが必要と、8月1日を「肺の日」として定め、啓発活動が始められました。