非結核性抗酸菌(肺NTM)症/肺MAC症とは
抗酸菌と呼ばれる菌の中で結核菌とらい菌以外の菌を、非結核性抗酸菌(NTM エヌ ティーエム)と呼びます。土や水などの環境中にいる菌で、結核菌とは異なり人から人には感染しません。

水回りや土の中に菌はいます。
NTMの菌の種類は200種類以上ありますが、非結核性肺抗酸菌症の90%近くをMAC(マック)菌が占めます。日本における有病者数は20万人を超えており対策が急務です。特に中高年の女性に増えています。せき、たん、血たん、だるさ、発熱、体重減少などの症状がみられますが、症状がなく健診の胸部エックス線検査などで発見されることもしばしばです。確定診断のためには、胸部CT検査と、たんの菌の培養検査が必要です。
標準治療を受ければ治まる方が多いため、早期発見・早期治療が大切です。一方で薬の副作用や、人によって再発(再感染)がみられるなど課題も多くあり、さらなる治療の発展が望まれます。
参考資料:会報紙J-BREATH124号・125号新春座談会「肺NTM症・気管支拡張症を理解しよう」(2023年2月・4月発行)

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