災害への備え
災害が起きる前からの普段の備えが必要です。まず大事なことは、呼吸法で息を落ち着かせ、身の安全を確保すること、そして体調の変化があっても我慢しないことです。
災害が起こる前に確認しておこう
体力改善と呼吸法の練習 |
呼吸リハビリテーションで呼吸法の指導をうけておく 日頃から体力をつけておく(歩行運動と栄養食を心がける) |
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災害時要援護者対策の確認 |
自治体の制度内容を確認し、活用を検討しておく 向こう三軒隣りと民生委員には病状を知ってもらう |
連絡手段と医療機関の確認 |
停電時に使える電話を確保しておく 近隣の自家発電のある医療機関を調べておく 医療機関に災害対応につき確認しておく(入院・避難場所・処方など) |
避難時の経路確認と防災手帳の用意 |
避難所の確認(場所、経路、連絡先) 非常持ち出し袋と備蓄。マスク忘れずに! 予備のカニューラ、同調器用の電池を入れておく 防災手帳に、疾患名・処方されている薬、容量・酸素や機器の処方を書き留めておく |
停電に備える |
枕元・酸素濃縮器周りに懐中電灯を配備 停電時の酸素ボンベの使い方・持ち時間把握(家族・身近な人含め、マニュアルを確認) 酸素ボンベを安全な場所においておき、普段から所持ボンベをすべて空にしない 人口吸気器の備品はケースに入れて、すぐに持ち出せるようにしておく |
災害発生時にやるべきこと |
身の安全の確保 家具などの倒壊に注意 火を止める 窓やドアを開けて避難路を確保 避難する場合は居場所を記しておく 呼吸法を活用する |
避難場所での注意 |
係員に持病があることを伝える(病名や処方、連絡先を記した名札をつける) 酸素や人工呼吸器を使っている人は業者名を伝え必要な器具を用意してもらう 窓やドアを開けて避難路を確保 埃っぽいのでマスクをする 火気に気を付ける |
停電したら |
酸素濃縮器を使っている人は、速やかに酸素ボンベに切り替える! 懐中電灯で周りを確認し安全を確保する 酸素業者・人工呼吸器業者に連絡する 呼吸法を使った効率的な呼吸をする 停電中は可能な限り安静にする
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慢性呼吸器疾患患者さんの災害への備え
東日本大震災を経験した患者さんら(東北白鳥会(当時)ほか)と、日本呼吸器疾患患者団体連合会、日本呼吸器学会が協力して作成した、災害への備えに関するパンフレットです。ぜひ参考にしてください。
A4サイズの両面印刷でご活用下さい。
ダウンロード
リーフレット作成:日本呼吸器疾患患者団体連合会、日本呼吸器学会
NHK「災害時・障害者のためのサイト」
障害に応じた準備や対応について細かく説明があります。