lw2024main.png COPD啓発 ラング・ウォーク2024 開催 img20240729005038905123.png 8月1日は「肺の日」です。 0804.png 中高年女性の間に非結核性抗酸菌(NTM)症が増加 会報紙「J-BREATH 」 「J-BREATH 」第132号 2024年10月発行 img20240508232636396166.png 設立25周年を迎えました copd2021.png 5月9日は「肺の日」です。 jb0701s.png 世界的に増加している慢性の呼吸器の病気です photo-1514923995763-768e52f5af87_1080.jpg 活動へのご支援をお願いします。 photo-1495653797063-114787b77b23_1080.jpg ひとりで悩まず、お声かけください。

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新型コロナウイルス感染症と慢性呼吸器疾患

 新型コロナウイルス感染症が今も世界中で拡大しています。ワクチン接種が始まりましたが、より感染力の強い変異株による感染例が増えるなど予断を許さない状況です。まだわからないことが多い新しいウイルスによる感染症です。まず気を付けることは予防です。東北大学 環境・安全推進センター教授 黒澤 一先生のメッセージと関連する情報リンクを下記に記しますのでご参照ください。

 

 

呼吸器科医師からJ-BREATHの皆さんへ

東北大学 環境・安全推進センター教授
黒澤 一 

 
 2020年当初、アジアの小さなニュースから始まった新型コロナウイルス感染症は、瞬く間に全世界に大混乱をもたらしています。私たちの生活も大きく変わりました。呼吸器疾患を持つ患者さんとご家族の方々にとって、不安の晴れる日がないくらいではと思います。 
 新型コロナウイルス感染症では、無症状から重症まで幅広く重症度が分かれることが特徴です。 特に高齢者、喫煙者および基礎疾患のある人は重症化しやすく、注意が必要です。基礎疾患には、COPD喘息間質性肺炎(肺線維症)などの慢性呼吸器疾患患者が含まれていると考えられています。米国 のデータで、集中治療室に入った人のうち5人に1人が慢性呼吸器疾患を持っていたと報告されています。
 元来、私たちの気道では、気管や気管支の表面が粘膜で覆われ、粘液の分泌や線毛運動など、ウイルスから身を守る働きがあります。しかし、慢性呼吸器疾患や喫煙者では、これらの働きが低下しており、ウイルスが侵入しやすい状態になっています。今回の新型コロナウイルスは肺炎を起こしやすい特徴がありますので、ただでさえ酸素不足になりやすい呼吸器疾患の患者さんが罹患した場合、命の危険にかかわってしまう事態となりやすいのです。
 

予防が何より大切です。
慢性呼吸器疾患の方が日常とるべき行動は次のようなものです。
 
手洗い&マスク

手洗い、マスクの装着など、一般的な感染予防をしっかり行ないましょう。

普段の治療を続けましょう

呼吸リハビリテーションなど、普段の治療を続けましょう。吸入の気管支拡張薬などのお薬はとても大切です。自己判断でやめたりしないでください。

換気&湿度を適度に保つ

周りの空気をきれいにしておきましょう。ホコリや煙を避けてください。湿度を適度に保ち、ときどき換気をしましょう。

適度な運動で抵抗力を

抵抗力をつけるため十分な睡眠と栄養をとりましょう。外出を避けていても、無理のない範囲で体を動かすことが大切です。家の中でも歩数計を付けて、自分がどの程度体を動かしているかの目安にしてください。

今すぐ禁煙を

喫煙者はこの機にただちにタバコをやめるよう強く勧めます。加熱式タバコもやめてください。受動喫煙は避けなければいけません。タバコを吸えば吸うほど呼吸器は傷害され、重症化のリスクが増大します。

 
 慢性呼吸器疾患の症状と新型コロナウイルスの症状はよく似ています。体を動かしてみて、いつもより息切れがひどいことはないでしょうか。パルスオキシメータの値がいつもより低くないでしょうか。少しでも普段の症状を超えるような熱、咳、呼吸困難が表れたら主治医にまず電話で相談し、指示に従ってください。
 
 私たち医師もしっかりとウイルスと戦います。みなさんもどうぞ以上の注意を守ってお過ごしください。



J-BREATH第109号 2020年8月号掲載

パルスオキシメータをつけて、ムーブ・アット・ホーム!

パルスオキシメータを活用した自己管理方法

新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)の流行の中でパルスオキシメータの有効性が着目されていますが、呼吸器疾患を持つ患者様がどのように活用すれば良いかといった情報はまだまだ不足しています。今回、日本呼吸器障害者情報センター様から事前に頂いたご質問を含めて、東海大学医学部の桑平一郎先生にパルスオキシメータを活用した自己管理方法についてお話を伺いました。(文中の敬称は略します)
 

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J-BREATH第109号 2020年8月号掲載

パルスオキシメータをつけて、ムーブ・アット・ホーム!

パルスオキシメータを活用した自己管理方法

 

新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)の流行の中でパルスオキシメータの有効性が着目されていますが、呼吸器疾患を持つ患者様がどのように活用すれば良いかといった情報はまだまだ不足しています。今回、日本呼吸器障害者情報センター様から事前に頂いたご質問を含めて、東海大学医学部の桑平一郎先生にパルスオキシメータを活用した自己管理方法についてお話を伺いました。(文中の敬称は略します)

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新型コロナウイルス感染症に関する情報リンク

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日本国内の感染状況および医療体制(厚生労働省)

国内の発生状況


 

都道府県別 医療提供状況


都道府県別 全病床数


 

都道府県別 病床数・医療機器数推移


注)上記リンクの「医療提供状況」「全病床数」「病床数・医療機器数推移」に関する情報は、厚生労働省が各都道府県から確認を得られた数値をTableau Public利用して公開しているものです。確認できなかった病院は含まれていないため、未掲載の病院は、各地方自治体あるいは病院に確認する必要があります。